話題の漫画「葬送のフリーレン」
原作・山田鐘人さん、作画・アベツカサさんで「マンガ大賞2021」の大賞を受賞した作品です。
週刊少年サンデーで2020年から連載中。
2023年9月から日テレでアニメ化が決定。9月29日21時から金曜ロードショー枠で初回2時間スペシャルが放送!2回目からは毎週金曜夜11時~放送。
アニメ化されるくらいだから面白いのは当たり前。
しかし中には、
・つまらなすぎる
・言われてるほどあんま面白くない
・そこまで好みじゃない
という口コミもちらほら。
万人にうける作品なんてありませんからね…。
私自身も1巻を読んだときは面白さがよくわからないという感想でした。
しかし2巻以降で徐々に心をつかまれました。今では大好きな作品のひとつです。
アニメ化になった今、「葬送のフリーレン」について、
面白さと魅力
を解説していきます!
ちなみに考察はできません!純粋に楽しんで読んでいるだけです。
- ちょっと読んだけど何が面白いのかよくわからない
- あらすじからして読む気がしない…
という方向けにネタバレ少なめで葬送のフリーレンの面白さを伝えていければと思います。
つまらないとも言われる序盤を乗り越えて、その先のその面白さをわかってほしい!
この記事を読み終わるころには葬送のフリーレンが読みたくなっているはず!!
絶対に続きを読むべき漫画です(^^)
※知識0のままこれから「葬送のフリーレン」を楽しみたい方はお戻りください(^^;)
参考までに…
筆者は30代半ば、小学生男子2人子育て中。
好きな漫画はONEPIECE、進撃の巨人、僕のヒーローアカデミア、ゴールデンカムイなど超人気作品。ここ最近は、チ。-地球の運動について-、ダーウィン事変、BLUEGIANT、ブルーピリオド、宇宙兄弟など幅広いジャンルの漫画を読むようになってきました。
葬送(そうそう)のフリーレンの大まかな内容・アメトーーク!でも紹介された
主人公はエルフのフリーレン。小柄で耳が長い見た目のエルフは人間とは全く違う種族です。とてつもなく長生きをする種族でフリーレンは余裕で1000年は生きている様子。そんなエルフのフリーレンが人間と旅をするファンタジー漫画。
過去にフリーレン含む勇者一行は魔王を討伐しました。それから数十年後、共に旅をした勇者ヒンメルが年老いて永眠するところから物語が始まります。
一見淡白そうなフリーレンがヒンメルの死後、涙を流しつぶやきます。
「人間の寿命は短いってわかっていたのに…なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう…」
そこからフリーレンの人間を知る旅が始まるのです。
※詳しいストーリーやキャラクターについては少年サンデー公式サイトで見れます。
「人間を知る旅」というのは抽象的ですが、具体的には新たな仲間と共に各地で悪さをしている「魔族」を倒しながら目的地を目指す物語というのがわかりやすいかもしれません。
その旅の中で、フリーレンは昔の勇者ヒンメルたちとの思い出がよみがえり、回想シーンに入ります。
私たち読者はその回想シーンから過去にヒンメルたちとどんな旅をしていたのか知っていくのです。
現在の旅と昔の旅、2つの物語を見ているような気分になります。
私自身、葬送のフリーレンを読んだきっかけは2021年4月放送の「アメトーーク!」の「マンガ大好き芸人」
かまいたちの山内さんイチオシで紹介。麒麟の川島さんも紹介されていました。
すごく面白いとオススメされていたので読み始めたのですが、「私にはちょっと無理かも…」というのが率直な感想でした。
もともとファンタジーものも読まないので(^^;)
でも読み進めていくとファンタジーを超えた面白さがあるのです!
葬送のフリーレンの面白さとは?魅力はここ!
葬送のフリーレンは今までにない内容の漫画です。
基本はファンタジー。その中でフリーレンたち登場人物の感情がさりげなく描かれています。読んでいくうちにだんだんと物語に夢中になっていきます。
物語の終わりから始まるストーリー
魔王討伐後の世界で勇者が年老いて永眠するところから物語は始まります。
王道だと勇者が仲間を増やしながら魔王討伐まで旅をするという話ですよね。
ですが、すでに魔王は倒してある。
その後の世界はどうなっているのか?というところが見られるのです。(結局は魔族が悪さをしているのですが)
冒頭で勇者ヒンメルはおじいちゃんの姿で永眠しますが、定期的に回想シーンで活躍していたころの姿が描かれていきます。
他作品にあまりないあらすじ
フリーレンは新しい仲間と共に旅を始めるのですが、その中で過去の仲間(ヒンメル)たちとの思い出を振り返ります。
その回想シーンで前に旅をしていた勇者ヒンメルや仲間たちがどんな人物だったのか、どうやって旅をして魔王を倒したのかが明らかにされていきます。
現在の旅と過去の旅を並行して見ていけるのです。
もちろん現在の旅がメインになっています。
きれいな世界観
葬送のフリーレンは単行本表紙を見てわかるように、繊細で透き通ったようなきれいな世界観です。
このきれいな絵柄が好みの人はすぐに楽しめるはず。とにかに描写がていねいでコマの隅々まで見たくなります。
話も同じです。ていねいに表現されています。
フリーレンが勇者ヒンメルのことを思い出すシーンでは感情の説明はありませんが、その表情からどんな気持ちだったのか想像できます。
とてもやさしい気持ちになれる漫画です。
コミックス1冊読むと心が洗われたようなさわやかな気持ちになれる作品だと感じます。
モデルになっている国については葬送のフリーレンのモデルとなっている国はドイツ?街並みや風景に注目で解説しています。
シリアスだけど癒される。くすっと笑える場面
絵からも想像つくかもしれませんが、葬送のフリーレンは少しシリアスな内容です。一緒に旅をした勇者との別れが物語のはじまりですからね…。
でも癒される場面もたくさんあるんです。
登場人物が意外にもおちゃめだったり、人のやさしさに触れる心温まるストーリーもあります。
しっかりギャグ要素もあります。
シリアスな中での絶妙な笑いの場面がたまらないのです。
フリーレンは魔導書集めが趣味です。
作中には生活にちょっと役立つ魔法から強敵を倒す大きな魔法まで、たくさんの種類の魔法が出てきます。
中には「しつこい油汚れを取る魔法」や「卵を割ったときに殻が入らなくなる魔法」などくすっと笑える便利魔法があり、次はどんな魔法が出てくるのか楽しみになってきます♪魔導書を欲しがるフリーレンの姿も必見です(笑)
キャラクターが魅力的
キャラクターの魅力は1巻を読んだだけじゃ分からないと思います。
フリーレンだってはじめはぶっきらぼうなただのかわいい子にしか見えません。
勇者もなんだかやけにイケメンだな~ぐらいにしか思いません。
でも読んでいくうちにフリーレンはかなりの最強キャラだと分かります。
そして(1000年以上生きているのに)意外にもだらしがない子どもみたいで、弟子のフェルンという女の子に甘えます。
そのフェルンはしっかりもの。フリーレンを甘やかさないようにしつけ(?)たり、ほっこりします。
現仲間の戦士シュタルクはイケメンで実力はあるけど臆病者のヘタレ。
そして道中いい感じになっていくフェルンの女心がいまいちわからなかったり…。完全に愛されキャラです。
そしてフリーレンが人間を知ろうと思ったきっかけの勇者ヒンメル。
とにかくイケメンだけどナルシスト。
でもフリーレンの回想シーンでは優しくて頼れる勇者だと分かりますし、助けた人々に慕われていた様子から、できた人間だったんだなと感じます(勇者ですからね…)。
最初は何気なく読んでいた回想シーンもイケメンヒンメルに会えると思うと楽しみになってきます♪
悪者の魔族は悪意が分からないという種族。
見た目はすごくかわいかったり紳士だったり。
フリーレンは魔族が大嫌いなのですが、魔族の性質を知ると完全には憎めないのです。
読めば読む程フリーレンが可愛くて仕方ないし、もっと勇者ヒンメルを知りたくなっていきます(^^)
ラストが想像つかない
「人間を知る旅」をしているフリーレン。
その中で魔族を倒したり目的地を目指したりしているのですが、フリーレンが何をもって「人間を知れた」と言えるのか、どんなラストが待っているのかが想像つきません。
「魔王を倒しました。めでたしめでたし。」という一般的にはラストを迎えた世界が物語のはじまりですからね。
まだまだ読んでいたい作品なのでこのままのペースで続けていってもらいたいです。
葬送のフリーレンの面白さがよくわからないと言われる理由
マンガ大賞とった葬送のフリーレン、早速読んでみたけど………
— ふじ (@4129_ff14) March 16, 2021
これ面白いか…?
つまらなすぎて1巻の半分で脱落してしまったんだが。俺の感覚がおかしいのだろうか……
1話試し読みもあるらしいので、買う前に無料で1話読むことを強くオススメする。1話でつまらないと思ったら、買わない方が吉。
ネカフェ泊まったから葬送のフリーレン読んでたけど言われてるほどあんま面白くないね
— 沙己 (@saki_shadove) July 29, 2023
絵上手いんだけど動きがないから漫画らしさがない
戦闘描写薄いのはサクサクしてて好きなんだけど
こんなに面白い漫画なのに一部から面白くないと言われる理由。
私自身最初に感じた感想や口コミもふまえて解説します。
話がよくわからない?
まず第一に話がよく分からない。
あらすじを読んでも、「今までにない作品だけど、内容がつかめない」と思う人が多いかもしれません。
ファンタジーといえば勇者一行が悪者を倒していく話が王道。
それなのにすでに魔王は討伐されていて勇者との別れから始まる物語。
確かに新しいけど、これだけだといまいちどんな話か分かりません。
でも大丈夫!2巻以降は仲間も増えてきて旅が始まります。
魔族と戦ったりして王道のファンタジー漫画っぽさもでてきます。
そこに過去のヒンメルたちとの旅の回想が入ってくるので、並行して2つの物語を読んでいけるのです。なんだかお得です。
魔法のシステムが難しい?
これまでファンタジー漫画をあまり読んでこなかった私が特に思うことです。
葬送のフリーレンは基本は魔法で戦うのですが、なんだかややこしい(^^;)
「魔法はイメージの世界」らしく、全員ではありませんが人間でも魔法が使える世界です。
一級魔法使いになるための試験があったりもします。
魔法関連を完全に理解して覚えようとすると私はよくわからなくなるので、そこは諦めて流しながら読んでいます。それでも楽しめているのですごい漫画なのでしょう(^^)
あとで読み返すと理解できるかもしれません。
魔法のシステムが分からないから面白くない、と読むのを辞めてしまってはもったいない漫画なので、そこは流して読んでいくといいでしょう(笑)
戦闘シーンがもの足りない?
葬送のフリーレンは戦闘シーンの描写が弱いか…
— ほにゃらら (@funkypunx) September 30, 2020
これは葬送のフリーレンが面白くないと言われる最大の理由かもしれません。
王道バトルものと比べてかなりあっけないです。1コマで終わることもあります。
でも毎回ではないし、強敵に対しては丁寧に描かれている場面もあります。「イメージの世界」という魔法での戦いなので動きがないのは仕方ないのでしょう。
戦闘シーンがもの足りないという点に対しては「葬送のフリーレンはバトルものではない」と理解した上で読んでいけばいいと思います。
戦闘シーンを期待してはいけません。
ちなみに私は戦闘シーンは逆に動きを理解しようとしてしまうので得意ではありません。
そういった点であっさりしている葬送のフリーレンの戦闘シーンは不満はないです。むしろこんな描き方もあったのかと感動さえしました。
ストーリーが退屈?
淡々と進んでいく物語なので退屈に感じる人もいると思います。
手に汗握る展開はあまりなく、いきなり解決!みたいなこともあります。
回想シーンを挟むのも退屈に感じる人がいるのかもしれません。
それでも徐々に仲間が増えたり、主人公フリーレンの過去やヒンメルたちとの旅が明らかになったり、全体を通してみると面白いはず!
そういう漫画なのです。
世界観が好みじゃない?
実は私もはじめはそうでした。
ファンタジー漫画をあまり読んでこなかったので、きれいすぎる世界観が合いませんでした。
(いい意味でちょっと雑と言うか、いかにも手書きっぽくて味がある漫画が好みなので…)
でも読み進めていくと話に夢中になれるし、目が慣れてきて逆にそのきれいな世界観に心が洗われるようになってきました。
ちょっと絵が苦手、世界観が合わないな…と思う方でもいずれ夢中になることでしょう。
葬送のフリーレン アニメ化にも期待大!制作会社はマッドハウス
葬送のフリーレンのアニメは超大手「マッドハウス」が作成します。
マッドハウスは有名どころでいうとカードキャプターさくら、時をかける少女、サマーウォーズ、ワンパンマンなど数多くのアニメを制作しています。
この並びをみるだけで期待大ですね。
放送は日本テレビ。第1回は9月29日21時から金曜ロードショー枠で初回2時間スペシャル!2回目からは金曜夜11時~放送。要チェックです!
最近のアニメは映像がきれいだし、声優さんも違和感がなく観やすくなっています。
そんなアニメ化にあたって期待しているところをあげます。
戦闘シーン
葬送のフリーレンでは不評なあっさりとした戦闘シーン。アニメならではの動きがあるかもしれません。
フリーレンたちが使う魔法もきっときれいな演出がされているはず。楽しみです。
魔法のシステムのおさらい
ちょっと複雑そうな魔法のシステム。原作からだとアニメとして見ることでおさらいになるし、分かりやすくなっているかもしれません。
魔法関連が理解できるとより作品を楽しめると思います。
原作をも超えるきれいな世界観
葬送のフリーレンはきれいな世界観の作品です。
最近のアニメはわかりやすくきれいに映像化されているので、これはかなり期待しています。
コミックスではモノクロでしか見れない世界が、アニメでどんな風になって動いているのか想像しただけですごそう!
【追記】
アニメは小学生の息子も楽しんでいます。
詳しくは葬送のフリーレンは小学生でも楽しめる内容か|無料で見る方法は?
【まとめ】葬送のフリーレンは面白い!魅力的な作品
いかかでしたか?
ここまで読んだあなたはきっと「葬送のフリーレン」を読みたくなっているはず。
大賞を受賞してアニメ化までする作品って結局面白いんですよね。
ファンタジーものが苦手で、1巻を読んだ時点では面白さがわからなかった私が、こんなにまとめるほど魅力になっている作品です。
ポイントは、
- バトルものではないから戦闘シーンには期待しない
- よくわからなくても、とりあえず読み進めていく
- きれいな世界観がきっとあなたを癒してくれるはず
- 登場人物の魅力がだんだんわかってくる
冒頭を読んだけど面白さが分からない…という方はもう少し我慢して読み進めてみてください。
アニメから入ってもいいかもしれません。
読んでいくうちにその面白さがわかってくるはずです!
最後まで読んでいただきありがとうございました♪
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